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豊田労災相談室

Q&A

労災が認定されるまでの流れを教えてもらえますか?

  • 文責:所長 弁護士 武田彰弘
  • 最終更新日:2022年3月2日

1 労災の発生から労災申請まで

労災に遭った場合、労災保険に対して各種給付(例えば、治療費に関する「療養補償給付」や、減収が発生した場合に関する「休業補償給付」等があります。)の請求を行うことができます。

⑴ 誰が労災申請をするの?

労災給付の申請手続きは、被災した従業員や遺族が行う場合もあれば、事業者が申請を代行することもあります。

⑵ 労災申請はどうやってするの?

労災給付の申請手続は、申請する給付に応じて定められた請求書を労働基準監督署へ提出する方法によって行われます(給付の内容によっては、請求書以外にも提出が必要な資料があることもあります。)。

事業主が申請書類を作成する場合は、従業員から受けた報告内容に基づいて請求書を作成し、必要書類とともに労働基準監督署へ提出するのが一般的です。

他方、被災者側で申請書類を作成した場合は、作成後に事業主に書類を確認してもらい、事業主証明欄へ署名をしてもらう必要があります。

なお、事業主は、労災により従業員が死亡または休業が4日以上となる見込みの場合には、遅滞なく、労働基準監督署に「労働者死傷病報告」を提出する義務を負っています。

2 労災申請から労災認定まで

⑴ 労働基準監督署の調査

労災申請をした後は、労働基準監督署が、提出された書類を元に労災の調査を行います(事案によっては、労働基準監督署が事業所へ立ち入り調査を行う場合もあります。)。

調査が完了すると、調査結果に基づき、労災認定をするか否かについての判断がなされることになります。

⑵ 労災と認定された場合

労災と認定されると労災保険給付の支給決定がなされ、被災者は申請した労災給付を受給できるようになります。

⑶ 労災と認定されなかった場合

他方、労災と認定されず、不支給決定がなされてしまった場合は、その決定があったことを知った日の翌日から3か月以内に、労働基準監督署に対して「審査請求」という不服申立の手続を行うことができます。

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