お役立ち情報
荷下ろし中の事故と労災保険給付
1 荷下ろし中に事故に遭った場合の労災保険給付の請求方法
荷下ろし作業中に荷台から転落した等の事故に遭ったため、労災保険給付の請求を行いたいという場合は、管轄の労働基準監督署に対し、労災保険給付の請求書を提出する必要があります。
2 労災保険給付の種類と必要書類
労災保険給付を受けるために提出すべき請求書は、受けたい給付の種類によって異なっています(主な請求書の種類は以下のとおりです。)。
⑴ 怪我の治療費の補償を受けたい場合の請求書
療養補償給付たる療養の給付請求書(様式第5号)
療養補償給付たる療養の費用請求書(様式第7号)
⑵ 休業した場合の補償を受けたい場合の請求書
休業補償給付支給請求書・休業特別支給金支給申請書(様式第8号)
⑶ 介護費用の補償を受けたい場合の請求書
介護補償給付支給請求書(様式第16号の2の2)
⑷ 後遺障害に対する補償を受けたい場合の請求書
障害補償給付支給請求書、障害特別支給金・障害特別年金・障害特別一時金支給申請書(様式第10号)
⑸ 死亡事故について補償を受けたい場合の請求書
葬祭料請求書(様式第16号)
遺族補償年金支給請求書、遺族特別支給金支給申請書、 遺族特別年金支給申請書(様式第12号)
遺族補償一時金支給請求書(様式第15号)
3 荷下ろし中に事故に遭った場合には弁護士にご相談ください!
以上のとおり、労災保険給付を受ける場合には、受給したい給付の種類によって請求書が異なりますし、どの請求書を提出すればよいかは分かったとしても、どのように記載したらよいのか分からないということも起こり得るかと思われます。
また、労災保険給付のみならず、会社への損害賠償請求まで検討するのであれば、早めの段階から、証拠収集の準備をしていく必要があります。
これらを全てご自身で対応するのには多大な苦労が伴うことも少なくないかと思われますので、労災事故に遭ってしまった場合は、早めに弁護士に相談をし、今後どのように動けばいいのかについてアドバイスをもらうことをおすすめいたします。
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